事業所NEWS

2021年07月12日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター

はじめの一歩

学校卒業後、10年近く福祉サービス事業所でボランティアや様々な施設外就労を通して経験を積んできたAさん。数年前より、「そろそろ就職しようか」という思いはあったものの、「就職」という具体的なイメージが沸かないこともあり、なかなか動き出せずにいました。そこで、かつてボランティアをした経験もあり、本人の希望する職種のひとつでもある介護サービス事業所で就職に向けた職場実習をすることになりました。

たった一人で実習先に向かうことから始まり、終日の立ち仕事に、覚えることも盛りだくさん。出勤時のコロナ対策フローを覚えることや、判断に迷ったときには、誰にどのように質問するのかなど、慣れない場所での不安をひとつずつ就労支援ワーカーと一緒に解消していき、最終的には実習先従業員の指示を受けながら次々と業務をこなしていくことができるようになりました。

最終日の挨拶では、少しだけ涙目になりながらも、実習のお礼と「また次の実習でも頑張りたい」との思いを言葉にしたAさん。その堂々とした姿には、10日間の実習をやり遂げた自信が反映されているようでした。