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NEW 2024年04月30日 視察見学

インクルとばたの「就労支援の場」におけるデジタル化事業を京都府議員が視察

4月22日、京都府議員5人によるインクルとばた(戸畑区)の「就労支援の場」におけるデジタル化事業の視察が行われた。これには、法人から小松啓子理事長、阿髙和憲理事、藤田和利部長(経営管理部)、経営管理部 経営戦略課長2人が出席。また、特定非営利活動法人セルプセンター福岡の宮地博司部長、同事業コーディネーターの三善史博氏(障がい者しごと支援センター木の実・総合施設長)も出席した。

インクルとばたの「就労支援の場」は昨年8月、福岡県が国会図書館の蔵書などのデジタル化事業に取り組む拠点として開設。県内3箇所目。このデジタル化事業は、福岡県が公益財団法人日本財団と締結している障害者の工賃向上に向けた協定の取り組みの一環で、日本財団が業務を受注し福岡県の「共同受注窓口」であるセルプセンター福岡に再委託し、セルプセンター福岡が窓口となり障害者施設に委託している。

この日は冒頭、視察団を代表し山口まさる議員が挨拶し出席議員を紹介、その後、小松理事長が「利用者の可能性を信じてこの事業に職員と共に取り組み、昨年度は2人の利用者が一般就労することができました。法人育成会では服部福岡県知事が目指されています就労継続支援B型事業から一般就労へという想いも大切にし、さらにステップアップした事業に取り組んでいます」と挨拶した。続けて、セルプセンター福岡の宮地部長がデジタル化事業について、経営戦略課の横田博之課長がインクルとばたにおける同事業の取り組みについて説明。このなかで利用者がコア業務(主業務)を担っていることや、キー入力などを含むすべての工程を全国初で知的障害のある利用者だけで行っていることなど彼らの可能性が大きく拡大し、いきいきとデジタル化業務に取り組んでいることが紹介された。説明後は実際に作業現場や作業を行う利用者の見学も行われ、議員からは「京都府に持ち帰り、障害者に希望を持てる施策を実現します」などの感想が聞かれた。また、最後に「いくせいかい診療所」も見学した。

(写真は上から、視察団を代表し挨拶する山口議員(奥)、冒頭、挨拶をする小松理事長、現場を見学しデジタル化事業の説明を受ける京都府議員(左))