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NEW2025年07月09日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター

今年度第1弾の企業向けセミナー開催

 北九州障害者しごとサポートセンターによる令和7年度企業向けセミナーの第1弾として、「専門家・先輩企業から学ぶ障害者雇用促進セミナー ~それぞれの現場から~」が6月20日、サンアクアTOTO株式会社(小倉南区)で開催され、企業19社35名が参加した(写真)。

 同センターでは、北九州市から「北九州市障害者雇用アドバイザー派遣事業」を受託、障害者雇用を検討している、または実際に障害者雇用を始めて間もない企業にアドバイザーを派遣している。今回は、障害者雇用についてよりリアルにイメージしてもらうことを目的に企業見学会を開催するとし、第三セクターで重度障がい者多数雇用企業である同社で見学会が行われた。 この日はまず、同社の福田信宏氏より会社の概要や業務内容、これまでの障害者雇用の取り組みについて説明があり、その後、グループに分かれて会社内を見学した。社内は、障害のある方が働きやすいように環境面で様々な工夫がなされており、特に製造現場では物の配置やルールの見える化、治具の工夫など一人ひとりが安全かつ効率よく業務に取り組めるようアイデアが随所に盛り込まれていた。見学後の質疑応答では、障害のある社員への指導の仕方やローテーションの組み方、評価や高齢化への対応など様々な質問が出され、活発な意見交換が行われた。参加企業からは、「非常に勉強になった。障害があるからと特別扱いはせず、不便な部分は改善し解決するという線引きがある点が重要だと感じた」「『障害があるからできない』ではなく、『できることを見つけ出す』姿勢にとても感動した」「障害のある方が実際に働く現場を見学し、表情や声などリアルに伝わってくるものがあった。障害もいろいろなので、それぞれの障害に対応する工夫もあり、勉強になった」など前向きな感想が多く寄せられた。なお、次回、第2弾は8月28日に開催予定。