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2023年09月19日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター

令和5年度企業向けセミナー第1弾 開催

北九州障害者しごとサポートセンターによる令和5年度企業向けセミナーの第2弾として、「専門家・先輩企業から学ぶ障害者雇用推進セミナー 企業における精神・発達障害者の雇用事例について」が9月14日、西日本国際会議場(小倉北区)で開催され、企業及び関係者46人が会場とオンラインで参加した(写真)。

 

 

同センターでは、北九州市から「北九州市障害者雇用アドバイザー派遣事業」を受託し、障害者雇用を検討している、または実際に障害者を雇用して間もない企業にアドバイザーを派遣している。今回は精神・発達障害者の雇用事例をもとに企業側と支援者側から支援のポイントを発表し、ディスカッションを通して理解を深めてもらうことを目的に、今年度第2弾のセミナーを開催。

この日は、富士通コミュニケーションサービス株式会社の藤野英明氏と福岡障害者職業センター北九州支所の平出拓也氏を講師に招き講演が行われた。このなかで藤野氏からは、「障害者を採用する際、アセスメントが重要で、その人を知ることは表面的な言動だけでなく、考え方や価値観など見えない部分にも着目する必要がある。また、『自己認知・障害受容』について把握することも重要であり、面接や実習を通して評価・分析している」と報告が行われた。また、定着支援について藤野氏は、「変化への気づき」と「期待値のコントロール」が重要で、面談やその日の様子から本人の状態に気づき、早めの対処と柔軟な対応が必要と述べた。平出氏からは職場定着における支援機関の取り組みについて、「職場で問題が発生した際、すぐに解決策に飛びつくのではなく『原因を適切に考える』ことが重要で、原因に対応していない解決策は効果がない」として、事例を通して「原因の把握と課題の整理」「目標の設定」「改善策の取り組み」のプロセスなどの説明が行われた。その後のディスカッションでは、「現場の社員にどのように理解を促すか」「製造業での採用の難しさや事務職での業務の切り出し方」「単純作業が少なくなる中で、どのように業務を切り出すか」など、参加企業が抱える課題について講師を交え活発に意見交換が行われた。参加企業からは「他社とのディスカッションがとても参考になった」「職場定着についてのサポート体制づくりが必要と感じた」「セミナー内容は大変わかりやすかった」など前向きな感想が多く寄せられていた。