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2023年03月01日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター

北九州障害者しごとサポートセンター/就労系福祉サービス「職業能力開発見学会」を開催

北九州障害者しごとサポートセンターによる令和4年度就労系福祉サービス事業所「職業能力見学会」として講演会が1月30日、ウェルとばた(戸畑区)で開催され、市内の就労系福祉サービスの利用者、支援者63人が会場とオンラインで参加した(写真)。なお、今回の見学会はコロナ感染予防対策として講演会に変更し実施された。

 

同センターでは、北九州市から「障害者プロモーター事業」を受託し、障害者の福祉から就労への流れを形成するとともに、障害者一人ひとりの機能に応じた就労支援の実施を目的に説明会やセミナー、企業見学会等を行い、特別支援学校や市内の就労系福祉サービス事業所との連携を深めている。

 

この日は、化成フロンティアサービス株式会社の満塩恵都氏を講師に招き、「就労を目指す方へ企業から伝えたいこと」をテーマに講演が行われ、特例子会社の概要や採用状況、業務内容等が報告された。このなかで満塩氏からは、「休職者が増えてきている状況について社員間で意見交換し、障害についての知識不足やコミュニケーション不足、互いの理解不足があることに気づいた」など課題について検討した経緯が説明された。その後、管理者、人事担当者、障害当事者の社員、外部のコンサルタントの複数名でチームを結成し、システムの改善に向け取り組んだことも報告された。また、障害当事者の社員からは、仕事内容や仕事をする上で気をつけていることなどの説明が行われた。それらの報告などから、障害当事者の社員や外部コンサルタントが参加しながら、社員間のコミュニケーションの促進や指導者を支えるシステムを改善することで働きやすい職場作りに取り組んだ様子が伝わり、参加者は講演内容に真剣に聞き入っていた。講演後には参加者から、「いろんな部署があり、自分の特性に応じて働くことができそうと思った」「働いている方が『周囲を頼る』ように気をつけていると聞き、自分も開き直って空気を読みつつどんどん質問していこうと思った」「大切なことに気づくことができた。それは『自分一人の力だけではなく、周囲の人の力を借りる』ということ。頭ではわかっているが、自分でできることは自分で解決しないといけないと思うことが多い。改めて自分を振返ることができた」など多くの感想が寄せられた。