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2022年10月31日 本部 相談支援事業所 すてら

成年後見制度ってどんなもの?①

突然ですが、「成年後見制度」と聞いてみなさんどんなことを想像されますか?

 

聞いたことはある、なんとなく必要そうな感じはする、難しそう、いろいろ面倒で大変そう、、、それぞれイメージをお持ちかと思います。平成12年から始まったこの制度、長年の普及活動もあって制度の認知度は上がってきているようですが、実際の制度利用となるとまだまだ少数である印象です。最高裁判所事務総局家庭局の報告では、令和3年1~12月の成年後見関係申立て件数は39,809件だったそうです。令和3年12月末時点で成年後見制度利用者数は239,933人で前年比3.3%増となっています。

 

すてらでもここ数年少しずつ成年後見制度についてのお問い合わせが増えてきています。総じてみなさん「なんとなくは知っていて、いつかはと思っていたけど中々踏み切れない、どうしたらいいのかわからない」というお気持ちであるようでした。

そこで簡単ではありますが、制度のこと、実際の申請の流れについて触れていきたいと思います。

(制度についての詳細は 最寄りの家庭裁判所か北九州市成年後見支援センターで確認いただくことができます)

 

 

<対象の人>

病気や障害によって自分でいろいろなことを決めることに不安がある方

<申し立てが出来る人>

本人、配偶者、親やきょうだいなど近い親族の人、いない場合は市区町村長など

<必要な書類(一部抜粋)>

申立書、診断書、本人の財産・医療費や食費など本人の生活に関わるお金の流れがわかるもの(通帳の写しや医療機関の領収書など)、住民票、戸籍、本人情報シートなどなど…

<申し立て後の流れ>

①裁判所へ申し立て(用意した書類を提出します)

②審問(裁判所へ行き、面談します)

③調査

④鑑定

⑤審判(後見人はこの人です、ということが決まります)

 

次回、成年後見制度ってどんなもの?②へ続く…