法人独自の取り組み

2020年12月15日 農福連携事業

#農福連携 #114 「子どもたちの健全育成に貢献~たまねぎ定植体験」

12/4(金)下畑の圃場で、あかね幼稚園の園児200人、お父さん8名、お母さん22名、先生10名、活動センター利用者5名、職員2名が集まり、毎年定例となった、たまねぎ定植体験を行った。定植したのは、1万本以上。

今回、いつもと違うこと、それは、苗を種から育てたことだ。つまりたまねぎの苗の育苗に成功していた。その苗をつかっての定植体験だった。

玉ねぎの種は、8月の中旬に撒く。まだまだ暑さ厳しい日である。もっとも大切なのは、玉ねぎの撒いた畝を乾かさないこと。つまり、散水が朝と夕と必要となる。

それが、たとえ閉所日だろうが、土日だろうが関係なく、撒く必要がある。思いがあって、公休日であっても、一日2回水をかかさず撒きに来所。

ややもすると、職員個人の時間の自己犠牲のもとに成り立っているとも言えるが、環境が例え厳しいといえども、先にすばらしい取組みが待っているとするなら、すごく価値があると信じて育ててきた。

それが、12月に叶ったのである。育苗については、いうなれば、野菜の赤ちゃんである。片時も目や世話がかかせない重要な工程である。

子どもたちももちろんだが、利用者にも喜んでもらいたいとの信念にもとに、なんとか実現につながった。そこまで信念を持つには理由がある。利用者の90%以上の方は、生涯にあわって所帯を持つことがない。つまり子育てに関わることがほぼないに等しいのである。

人生1度きりだから、利用者が子どもたちの関わりや子育てに貢献できるとしたら、その方にとって、豊かでよい人生だったに近づく取組みではないかと感じている。

定植した玉ねぎを収穫するのは、半年後である。長きにわかって、寒い冬を越すためにいろいろと作業はつづく。

来年の春先には、園児の年中さんたちが、年長さんに持ち上がったときに、収穫する予定としている。これは、「命を一緒に育てる」という尊い取組みにまで発展した証左である。

単なる定例行事、義務的ではない試みがはじまって、3年。これからももっと素晴らしい取組みとして充実させていきたい。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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