法人独自の取り組み

2020年11月01日 農福連携事業

#農福連携 #109 「自然栽培もち米収穫体験」

10月28日にあかね幼稚園の園児97名、お母さん30名、お父さん6名、先生9名、利用者3名、職員2名が上香月の田んぼに集い、自然栽培もち米の収穫体験を実施した。

今年は、開催されるか危ぶまれたが、コロナの性格やなりにくい環境がよくわかりだしたこともあり、園児を時間差で参加させるとか、田んぼの両サイドから収穫するなどの人と人との距離をあけるなどの工夫をした上で実施した。

その日、日本で100人以上集まった田んぼは他にないだろうと思いつつ、あかね幼稚園の子どもたちの一生の思い出づくりになることと、親子の大切な時間を神聖な自然栽培もち米を一緒に収穫できる環境づくりができたことに活動センターの利用者が多いに貢献できたことは社会的に見ても大変意義深いことと思われた。

幼稚園側にも活動センターも双方にいい効果をもたらす、交流体験は、回を積み重ねるごとに、幼稚園の先生や親御さんにもその意義や意味合いがだんだん広がってきつつあると実感している。今回の親御さんの参加は、前回14名だったことを考えると、その倍以上は来ているし、お父さんの参加数が飛躍的に伸びた。

一方、活動センターの利用者たちも、子育てに関わることがなかなかない中で、子育てに貢献できたことは、大人としての自覚も促すのではないだろうか。

利用者の一人に、障害があって実現できなかった保育士の夢をこのような形で実現できている方もいらっしゃるので、新たな働き方を提案できたことは、この農福連携のもつ魅力の一つではないだろうか。

今後の予定として、玉ねぎやスナップえんどう、じゃがいもの定植を一緒にやることになっている。

ちなみに、自然栽培のもち米はあかね幼稚園のお餅つきで使われることになっている。さらに、稲藁は、しめ縄飾りと教材として、今年は、300本全園児分の注文がすでに入っている。去年の3倍の注文である。ビジネス前提でない付き合いやただ、まごころで地域や子どもたちになにか貢献したいという気持ちや行動が、結果として彼らの工賃に繋がり始めている。いい好循環が期待できそうだ。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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