法人独自の取り組み

2020年10月20日 農福連携事業

#農福連携 #107 「口コミが広がりだして、野菜不足が深刻に!うれしい悲鳴ですけどね」

無農薬無化学肥料の自然栽培を実践していて感じることがある。この野菜が近い将来大量に生産でき、利用者の給食をはじめとして提供しやすい環境が

実現したら、きっとより利用者は健康になるのではないか。一般に流通している野菜をはじめ肉、魚など食材すべてに科学的な何かで処理されていることは、みんなうすうす感じているのに、そこまで声をあげない。

活動センターの利用者の中には薬を飲んでいらっしゃる方が多く散見される。もし、自然栽培野菜をおおく食べる時代がやってきて、健康的な食生活が実現できるなら、お薬が減るのではないかと期待している。

すでに、愛知県の社会福祉法人無門福祉会という自然栽培パーティの拠点では、毎食の昼ごはん、夕ご飯に自然栽培の野菜を採用して数年が経過しているそうだが、利用者のなかには、服薬のお薬の数が減っている利用者の出現もあるとの話をきいた。

こんな状況が生み出せるとした利用者はもちこんのこと、医療費の削減などの社会保障費の抑制などにつながり、社会全体としてもいいことになるはずと信じて取り組んでいる。ただの野菜ではなくて、健康食品としての野菜になればもっと夢は膨らむ

そんな地道な取り組みがどこでどうつながったがわからないが、コロナの影響もありつつも対策方法が見えた現在、「活動センターでつくる自然栽培野菜」を買いたいというお客さんが圃場を見せてほしいということが増えてきだした。

お客さんがお客さんを呼ぶ、とてもいい現象だと手ごたえを感じている。なによりも利用者のつくる野菜が必要とされ始めたことに今までになく

いい予感しかしない。世の中に必要とされている感覚は、彼らの就労意欲を飛躍的に向上させ、人生の充実感をえると思っている。

活動センターの自然栽培を欲しがっているお客さんの傾向がわかりだした。

それは、ご自身や大切な人が大病を患い、あるいは亡くなってしまって健康の重要さを身に染みてわかっている方が多い傾向がある。

本当に必要としている方がかなりの数いるのではないか。彼らのつくる自然栽培の野菜の価値を認めてくださる方がいるという認識に立っている。

高額でお買い求めいただきたいとは1ミリも思っていない。適正価格でお求めいただくと、彼らはもっと喜んでくれるだろうし、健康志向の強いお客様とのいい関係性も構築できそうだ。なにより利用者がどうやったら野菜がうまくできるのだろうかとか特定のお客様の顔が浮かぶとそのお客さまに対してよろこんでくれるだろうかと認識を持つことに支援できたとしたら、これを専門性といっても過言ではないと思う。

将来の夢が膨らむばかりだが、現実と足元を見て、一歩一歩すすめて、顧客の信用を彼らのつくる自然栽培の野菜で勝ち取っていきたい。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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