法人独自の取り組み

2020年10月12日 農福連携事業

#農福連携 #106 「野菜の端境期における室内作業の工夫…。誰一人取り残さないために!」

秋冬野菜の準備真っただ中、圃場ではやることは次から次にあるも、圃場にでられない人には、収穫物がないため、仕事を産み出す工夫がいる。

この10月ごろは、野菜の流通が極端に少なくなることから端境期とよばれる。その端境期に室内いる利用者にどんな作業の提案をしたらよいか、今では仕事を組み立てることまでできた。はじめた当時はこまったものだが、本当に困っているのは利用者のほうだと考え、考えに考え抜いた記憶がある。

 

いつも活動センターではどんな困難なときでも次のように考えようと確認しあっていることがある。

①一生懸命だと知恵がでる

②中途半端だと愚痴がでる

③いい加減だと言い訳がでる

どの働き方が健全なのか問うて、ものごとにあたろうと決めている。まず考えたのは、周囲のリソース、いわば活動センターの隠された資源は何かである。

見回ると銀杏の木が多く植えてあり、銀杏がしたに落ちている。これを見つけた時に、また一つ仕事が生まれたと希望が見えたものだ。

年間通じて、野菜を育てていくと、端境期の時には銀杏ひろいができ、それがいまでは活動センターの少量多品種栽培のスケジュールに落とし込まれている。

そして、銀杏は散歩して拾いに行き、実を剥き、さらに洗い、乾かした後、一つ一つ粒、磨いて大きさを仕分けていく。これだけでも工程が多く捻出できるため、多くの方に提供でき、重度の利用者にも提案ができる。生産物として直接かかわれるとてもありがたい仕事である。

ちなみに、この時期の銀杏は季節ものとして地域の人に喜ばれるものの一つとなって活動センターの銀杏として定着しつつある。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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