法人独自の取り組み

2020年10月06日 農福連携事業

#農福連携 #105 「地道な作業、一粒一粒丁寧に…。」

秋冬野菜の準備の真っただ中。今、大根、カブ、ニンジン、玉ねぎを直播している。直播とは、畑に直接、種をまくことをいうが、持続力と集中力を必要する作業である。

例えば、カブなどはマルチの穴一つに5粒を撒くことにしている。そのマルチの穴は一畝に500近く開いている。一つ一つ丁寧に撒き、もみ殻をかぶせ、一歩ずれて、また同じ作業を繰り返す。今のところ、しゃがんだ体位をとって、足の筋力が増すことが期待されるものの、若干疲労が残る。本当にその作業は、手間暇がかかり、しかも根気のいる作業である。

それでも嫌な顔ひとつせず、利用者は播種に向き合っている。利用者の中にはすすんで、種を撒きたい方もおり、それぞれが適材適所で活躍している。

今の作業サイクルは以下の通りだ。

利用者が夏野菜を後片付け、マルチをはがす。そのあと、職員がトラクターで耕し、体力のある利用者と職員で畝たてとマルチ張りをおこなう。

その後、手先が細やかな利用者が播種や定植を行う。その繰り返しで作業を回している。ほとんどが人海戦術。今持てる力で到達できる生産性はこのあたりがギリギリである。

それでも利用者の表情はとてもよい。なぜなら、注文に間に合わないくらい生産が追いつかないことだ。人から求められている、必要とされている自己有用感が彼らの農福に対するモチベーションの源泉になっている気がしている。

近い将来、生産性がもっと上がる施策をとられることがあると、工賃向上につながるのは、ほぼ間違いないと信じている。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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