法人独自の取り組み

2021年08月11日 農福連携事業

#農福連携 #99 「自然栽培ニラ、一束一束の徹底した検品で仕上げています」

農福連携には、「農家さんのことを百姓と呼ぶ。その百姓とは百の生業のことを言う」との考え方がある。百の生業は百の仕事があるという意味だ。

これを利用者に活動提供する際に、工程分析して提供すると、一つの野菜を出荷するまでに百の工程が千にも万にも増やすことができることが可能とみている。農福の魅力は多くの方に仕事をもたらすことができる力がある証左だ。

活動センターの農福の仕組みは、圃場にでることができない方に「必ず仕事を持ち帰る」という信念のもと、圃場で活動できる利用者には何度も伝えている。圃場でどれだけ、播種、定植、収穫しても換金はできない。収穫をしてきた野菜の土を落とし、商品にならないところは取り去り、きれいな荷姿にして発送準備をする。そこまでしないと仕事として完了しない。

だから、圃場も室内の仕事も両方ないと成立しない、つまり「誰一人欠くことのできない仕組み」となっている。必ず、その工程を通らないと野菜の収穫および工賃化できない。だから、圃場にでたら価値が高いとかそのような評価はつけていない。

これら写真は、収穫してきたニラを一本一本検品している様子である。こんなことは普通の農家さんはしない。私たちの野菜は無農薬である。完全にきれいにしあがることは非常にまれで、きっちりと検品しないと良い野菜にならない。その上で、出荷調整をし、美しい荷姿にしないとお客さんによろこんでもらえない。

我々はとことんこだわっているのは、お客さんがどうやったら喜んで食べてくださるか、収穫して、お客さんの口に入る時間をいかに短くするかに注力している。

農薬をまけば、検品せずともきれいに育つ。私たちがやっていることは、検品すれば農薬撒かなくて済む栽培法。つまり自然栽培は惜しみなく手間暇をかける農法である。健康を重視し、本当にこだわった野菜。ニラの出荷調整の工程の一部だけを見ただけでお判りいただけると思う。

利用者しかできない野菜づくりをどうのようにすれば認知していただけるか思案する日々が続いている。必ず最適解を出していきたい。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

#農福連携#自然栽培#農福#農業#農業と福祉#就労支援#就農支援#障害者雇用#SDGs#ダイバーシティ#共生社会#社会課題解決