法人独自の取り組み

2021年07月21日 農福連携事業

#農福連携 #96 「雨の日の農福の課題解決、それはリソース(経営資源)の見直しをすることにある」

梅雨時期はどうしても屋外での作業がしにくい。今は、大手企業さんと野菜の取引をしていない、いわゆるBtoBの関係性を構築していないから、納期も期限もない。しかし、工賃向上の大目標を謳って農福に手をつけたのだから雨の日は「晴耕雨読」と言うわけにはいかない。

活動センターを横からみて、上から見て下から見て、まわってみて気づいた事がある。コロナ禍で密にならず、直射日光もあたらない、風通しがよく、日陰にもなり、場所も広い。そのような場所が活動センターには存在する。そう、それはカーポートだ。

車の乗り降りはあるが、送迎の降車以外は使わない場所となる。普段だと活動室の人数は20名近くになり、まさに密になる環境がそこにはある。

そこで、送迎の乗降時間をふまえ、上手く時間とその場所を活用することで、あらたな活動場所を確保。そこに利用者ができる作業をつくり、提供することで、活動室内利用を半減する事ができる。つまり、距離を保ちながら、作業に集中できる環境の完成になる。

コロナ対策の精度がますまずあがっていると実感できる一幕である。「災い転じて福と成す」というのはこのことかと実感もしている。

また、別の面も出てきている。それは、施設の外でおこなうので、地域の方からすれば一体何をしているのかが、一目瞭然。しかも公園からも丸見えで一見にぎやかしいのだけど、直向きに作業に取り組んでいる姿をみることができる。そして、その支援をしている支援員の雰囲気も。

私たち活動センターの支援はやましいところがないので見られても一向に構わない。以前から指摘があっている施設の悪しき部分の密室化、閉鎖化で敷居の高い原因となり深刻になると虐待のようなことまで発展しかねない。社会からの厳しい視線が向けられている昨今。

そんなことが成りにくい環境に一変した。公園の方から見られているのがわかるので、支援員も普段通りの支援。誤解を受けないような支援。正解では、ないだろうが、最適解の支援を存分に地域に見せている。その雰囲気をみて、新規利用者獲得へも繋がっている。

透明化、見える化した支援を実現することで、いい効果につながっている。見せる支援がひょっとすると、福音につながるかもしれないと期待する。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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