法人独自の取り組み

2021年06月02日 農福連携事業

#農福連携 #90 「人づくりの仕組み化に成功!」

「お金を残して3流、事を残して2流、人を残して1流」という言葉があるそうな。だから、学校の先生、スポーツの指導者なんかは1流の人になるのだろう、

特に教育関係に携わる職業なんかは1流といえる。特に大学の先生あたりは。

5年前に農福の走りをはじめた時は、周囲の職員からは、「誰もついてこない」「異動があるのだから無理だ」「直ぐ消えてしまう」などかなり辛らつな言葉を浴びせられたものだ。

自分もご指摘どおりと思っていたものの、まずは自分自身が力をつけてからと思い、農事センターに志願し、法人と協議の上、参加が決定。次の年度も法人職員が参加することにつながった。それだけではなく、農事センターの卒業生の圃場に足しげく通い、施設外就労先のひとつとして開拓に成功、今も続いている。

農事センターとも関係が切れず、定期的に訪問したり、圃場を見てもらうことで関係を深めていった。そんな関わりを続けているうちに、農事センターを管轄する産業経済局から声がかかり、農福連携支援者向けの研修を考えたいのでいっしょに検討してもらえないかとの相談を受けた。

市役所の庁舎で育成会の農福連携のプレゼンをさせてもらい、障害のあるかたの働くことの現状や北九州農業の課題解決に向けてどのような方法であれば力が発揮できそうかなど話し、結果として基礎的農業知識を持つ人材を増やす必要がある結論にいたった。農事センター側も真摯に受け止めていただき、短期間でこんなにも教えてもらえるのかというくらい手厚いカリキュラムを提示してもらった。

法人からは3名いくとのことだが、今後3年ほど経つうちには10名近くの農業の知識をもった職員が増えることが予測される。これで農福の火が消えるなんてことはなく、よりもっと燃えるような仕組みに発展させていかなればならない。

我々は法人から特色ある事業所づくりを求められている。そのひとつになることができれば、皆が幸せになる法人として変容していくものと期待する

農福連携栽培研修への参加施設の募集について