法人NEWS

NEW 2025年12月03日 研修

管理職対象に虐待防止研修、テーマは「経済的虐待防止」/各施設・事業所等でも実施へ

管理職を対象とした「虐待防止研修」が11月26日、戸畑区の「育成会会館」で行われ、部長、施設長・事業所長、課長、副施設長・副事業所長ら38人が参加した。

この日は、法人の虐待防止委員会の坂本毅啓委員長(北九州市立大学地域創生学群教授)が講師を務め、「自立支援のための経済的虐待防止」をテーマに研修が行われた。目的は、今回の研修を「一人の支援者」として考える時間とし、「利用者の自立支援という観点から経済的虐待防止を考える」「自分の支援・自身の事業所のしくみを振り返る」「明日からの『具体的な一歩』を見つける」こと。研修ではまず、現場を想定したいくつかの事例について支援者としてまた構造としてそれぞれで考え、まわりと意見交換するワークが行われ、その後、自立支援と経済的虐待防止の関係や経済的虐待を防ぐチェックポイント、構造的暴力を減らすための基本戦略などが説明された。このなかで講師は意思決定支援、権利擁護が自立支援における重要な柱であることや、「前からこうだから」ではなく、目の前の利用者にとって適切か、一度立ち止まって見直すこと、声を上げやすい風通しの良い職場づくりなどにも触れた。参加者は真剣に内容に聞き入り、改めて一人の支援者として自身の支援や事業所のあり方などについて考える機会となっていた。

なお、同研修は録画されており、12月から来年1月までに各施設・事業所の虐待防止委員会を通じて、全職員へ動画による伝達研修が行われることとなっている。

(写真左は真剣に内容に聞き入る、右は事例について意見交換する参加者)