法人NEWS
NEW 2025年11月05日 視察見学
韓国の福祉施設一行が法人育成会を視察/利用者・川添兼吾さんが得意の韓国語で歓迎場面も



韓国ソウルの福祉施設「SE・Empower社会協同組合」のキム・ソンギ理事長、職員の6人が10月31日、法人育成会を視察した。
この日、一行はまず「育成会会館」(戸畑区)を訪れ、本部を表敬。冒頭、小松啓子理事長が「今回、こうして交流できることは意義深いことだと思います。見学などを通し、さらに利用者、職員とも意見を交わし交流が深まる機会になればと思います」と歓迎の言葉を述べ、キム理事長が「当法人は2014年に設立した公益法人で、社会的ケア事業を行っており、今回の視察でいろいろなことを学ばせていただきたいと思います」と挨拶した。その後、小松理事長が法人の概要を説明。「利用者の想いを大切にし、彼らの可能性を信じ『利用者ファースト』の姿勢で共に未来を創る」ことが法人育成会のミッションとし、最近の取り組みなどを紹介した。続けて、その取り組みでも挙げられたデジタル化事業について横田博之課長(経営管理部 経営戦略課)が説明。このなかでメンバーの95%が知的障害者だった立ち上げ当初、不安もあったが職員は利用者の可能性を信じ、一つひとつ丁寧に課題を解決しながら支援に取り組んだことや、その成果として可能性が広がり、知的障害者が業務の中心的な存在になったこと、現在の国会図書館の業務のことなどが紹介され、実際の作業場も見学した。見学後には意見交換も行われ、一行からは「利用者の作業が早くて驚いた。小松理事長が言われた利用者の無限の可能性が見えた」「とても深く考えられた作業環境だと思った」「AIの時代に意味深い事業だと思った」「参加利用者の条件などがあるのか」など多くの感想や質問が出された。
その後、一行は「障害者自立訓練施設 飛翔館」「日明リサイクル工房」を見学。各事業所で事業概要などの説明を受け、現場などを視察した。また、同リサイクル工房では、韓国ドラマをきっかけに韓国語を勉強しハングル検定4級を持つ利用者の川添兼吾さんが得意の韓国語でまず「皆さん、北九州市にようこそ。私は従業員の川添兼吾です。簡単にかんびん資源化センターの説明をします」と挨拶、その後の流れを説明し松﨑裕二事業所長とともに視察に同行した。一行は各事業所の見学でも熱心に説明等に聞き入り活発に質問を行うなど、一日を通し互いに交流を深めた。なお、一行は最後に北九州市役所本庁で市・地域福祉推進課から地域包括支援センターの取り組みなどの説明も受け、今回の視察を終えた。
(写真左は、小松理事長による育成会の法人概要説明に熱心に聞き入る、真ん中は育成会会館での視察後に記念撮影に納まる韓国福祉施設一行、右は日明リサイクル工房の見学後、川添さん、松﨑事業所長らと写真に納まる韓国福祉施設一行)
