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NEW 2025年06月11日 その他
「いくせいかい診療所」/インクルとばたを皮切りに利用者の健康診断 開始


「いくせいかい診療所」では、今年度から利用者への公的制度に基づく健康診断を実施するとし、6月4日のインクルとばたを皮切りに健康診断が開始された(写真)。
同診療所は、令和2年10月に本部拠点がある「育成会会館」に開所した。診療科目は内科で、生活習慣病の診療のほかコロナやインフルエンザのワクチン接種などを実施。これまでに採血を苦手とする利用者に対しては職員と協力し、注射針を見せながらわかりやすく手順を説明。そのことで利用者も安心し採血ができるようになるなど障害特性等にも配慮した診療を行ってきた。そのような実績の積み重ねもあり、利用者に安心・安全に健康診断を受けてもらうため、長年、利用者の健康・維持増進のため通所事業所に実施義務はないが実施してきた健康診断を、今年度から同診療所で行うこととした。背景には、これまでの外部機関での健康診断においては知的障害のある人への合理的配慮が難しく、検査によっては正しく測定できないなどの状況があった。
この日は、事前に同事業所としっかり利用者情報の共有や検査時の配慮、工夫などを検討。健康診断を受診した生活介護事業の利用者(希望者)は、落ち着いた様子で検査を受けることができていた。なお、今後は同事業所の他事業はじめ各施設・事業所の利用者(希望者)への健康診断も順次、実施していく。