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2023年12月20日 研修

令和5年度「写真研修」開催/専門家に実践で撮り方など学び、スキルアップ目指す

令和5年度「写真研修」が12月13、14日、戸畑区の「育成会会館」で開催された。対象は昨年度、同研修に参加しておらず、業務で写真を撮ることがある職員で、15日は12人が、16日は10人の職員が参加した(写真)。

法人育成会では、第5次中期経営計画(令和5年度~令和9年度)で「地域から見える広報活動へ拡充」を掲げている。具体的な取り組みとしては、ホームページの掲載写真の質の向上を図るための研修が挙げられており、この日、「写真の撮り方」をテーマに今年度の写真研修が実施された。講師は前年度に引き続き、元朝日新聞社カメラマンの藤脇正真氏(元同社 全日本写真連盟西部本部 事務局長、法人主催「ひまわりアート展」写真の部選考員)が務めた。研修ではまずカメラの基礎として、「絞り(F値/レンズから入る光の量を調整する部分」や「シャッタースピード(シャッターが開いている時間のこと)」、「ISO感度(デジタルカメラが光をとらえる能力を表す値)」などの説明が行われ、参加者は持参したカメラでそれらの設定について確認した。また、具体的に講師が参加者を被写体にF値を高く、低くして撮影し、背景がどれだけぼけるか撮った写真を見せながら解説なども行い、より理解を深めた。その後は実際にカメラを設定して走っている人などを撮影し、動いている人や物の撮り方を学んだ。ほかにも複数人が並んでいる場合に望遠レンズを使い、横から撮ることで手前と奥の人物が同じ大きさになることや、逆光での撮影時の露出調整なども撮影を通し学んだ。構図についても実技を通し、講師から目線の高さで撮影するのではなく、床や地面にカメラを置き低い位置から、逆に高い位置から撮影することで画角が変わり、面白いよい写真が撮れることなどが説明された。参加者は実際にカメラを床に置き、また高い位置に持ち、構図がどれだけ変わるか確認し、少しのことで写真が大きく変わることなどを実感していた。

研修後には参加者から「設定を細かく行うことで、より被写体が生き生きと映し出されることを実感した」「利用者の自然体の姿を魅力的に撮影できるよう、今後は学んだことを意識して撮影していきたい」「広報活動において写真を見ただけで記事を読みたくなるような効果的な写真を撮影し、法人内外に魅力を伝えていきたいと思った」などの感想が聞かれ、有意義な研修となった。