法人NEWS

2023年07月12日 会議

当事者活動委員会/外部への発信、当事者が地域住民に自身の意見など発表

7月6日、当事者活動委員会の活動の一環として、到津市民センター(小倉北区)で当事者委員の白川幸子さん(障害者自立訓練施設 飛翔館)が自身のこれまでの体験や現在のことなどを発表し、約50人の地域住民が出席した(写真)。
同委員会は12年目を迎えた昨年度、「意思決定支援プロジェクト」のなかで今後の方向性などを当事者委員らで話し合い、外部への発信として出前講座(※)のような自分の意見を発表できる機会を増やすことなどとした。この日は、先月の福岡県立大学の講義に続く、外部への発信の第2弾として到津市民センターで地域住民に向け、当事者委員の白川さんがパワーポイントを使い、「人との出逢いとこれからの夢に向かって」をテーマに発表を行った。発表の中で白川さんは自身の生い立ちや現在の「障害者自立訓練施設 飛翔館」での生活について語ったほか、洞海工芸舎で就労継続支援B型事業を利用し一般就職の目標に向け、体力や作業能力の向上に努めていることなども紹介した。また、伝えたいこととして「障害者も健常者と同じようにみんな素晴らしい個性を持っている同じ人間。私は障害者ということをはずかしいと思ったことは一度もない」と述べた。さらに、頑張っていることのひとつとして当事者活動委員会を挙げ、当事者活動を通して人と会う機会が多くなり、友人がたくさんできたことや今後の夢について話した。最後に「私のことを障害者として見ていないと言ってくれた以前の職場の店長、お客さん、友達や職員との出逢いがあり、支えてもらっているからこそ、今の自分がいることを忘れずにいようと思う」と締めくくった。その後、当事者委員をサポートする当事者活動推進委員会の奥村安德委員長(本部 事業企画・推進課長)が人権と障害者の差別解消について説明したほか、法人の地域課題プロジェクトの取り組みなども紹介した。
(写真上は「人との出逢いとこれからの夢に向かって」をテーマに発表を行う当事者委員の白川さん、下は人権と障害者の差別解消について説明する奥村委員長)
(※)北九州市障害福祉団体連絡協議会では、障害者差別解消法に関連し市と協働で啓発事業「出前講師活動」(出前講座)を実施、地域や学校、企業に障害当事者が出向き、障害への理解を啓発している。当事者委員も講師として参加している。