法人NEWS

2021年07月14日 農福連携事業

「農福連携事業/八幡西障害者地域活動センター/農業体験交流で園児らとジャガイモ掘りに田植えも」

八幡西障害者地域活動センターと近隣の幼稚園との農業体験交流として6月15日、上香月圃場で田植えが行われ、同幼稚園から園児83人、父母23人、教諭7人が、同活動センターからは利用者8人、職員2人が参加した。また、6月30日には下畑圃場でジャガイモ掘りが実施された。これには、同幼稚園から園児183人、父母27人、教諭10人が、同活動センターからは利用者10人、職員2人が参加した。
この農業体験交流には、同活動センターの就労継続支援B型事業と自立訓練事業の利用者が中心に参加。平成29年度から交流がスタートし、いまではこの野菜が収穫を迎えるから、そろそろ子どもたちとの収穫があるのではないかと職員に聞いてくる利用者がいたり、保育士を目指していたことから園児との関わりを楽しみにしている利用者がいたりする。また、交流当日には積極的に子どもたちと関わろうとする利用者がいる一方、遠巻きに見ている利用者もいるが、いずれも楽しそうな表情をしており、年間の取り組みとして利用者にも恒例となっている。
今回のジャガイモ掘りはこの3月中旬に利用者と園児らで定植したもので、350㎏のジャガイモを収穫した。また、今年から同幼稚園の給食に同活動センターで栽培した野菜が使われることとなり、すでに玉ねぎが使用され、7月からジャガイモの提供も開始された。同幼稚園からは、ほかの種類の野菜も要望されていると言い、同活動センターでは生産量を増やして要望や期待に応えていきたいとし、それが利用者の工賃向上にも繋がるとして、日々の農福連携事業の活動を推進していくとしている。なお、今回のジャガイモ掘りや出荷調整で出た不良品のジャガイモは、若い稲を食べてしまうジャンボタニシのエサとして刻んで田植え後の田んぼに投入した。これは若い苗を守るためで、「ジャガイモの収穫→出荷調整→不良品のジャガイモを田んぼに投入→ジャンボタニシ狩り→若い苗を守る」という一連の流れができており、着実に同活動センターのノウハウが蓄積してきている。