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2020年10月08日 その他

『いくせいかい診療所』開所式/役職員、関係職員はじめ親の会など36人が参加し開所を祝う

「いくせいかい診療所」の開所式が10月1日、戸畑区の「育成会会館」で新型コロナウイルス感染拡大防止のため最小限で開催され、小松啓子理事長、秋野由紀院長、内部理事、施設長・事業所長ら育成会の役職員、関係職員はじめ、親の会の服部栄子会長、7事業所の家族会会長など36人が参加し、同診療所の開所を祝った。

式では冒頭、小松啓子理事長が「平成26年に当法人の理事長に就任し、ひまわりの里を訪問した際、高齢の利用者の元気な姿に医療的ケアの充実が利用者の健康維持・増進に繋がっていることに気付き、ほかの事業所でも医療との強い連携が必要ではないかと思うようになりました。また、法人では長年、利用者の健康のため、定期健診を法人内で受診できる仕組みを作ってきましたが、病気に対する一次、二次予防体制を整えるためには、福祉と医療の連携が必須と考え、障害者の健康維持・増進のために法人内に診療所を設置することとし準備を進めてきました。本日ここに多くの方のご理解と応援のお陰で法人内に診療所を設置することができました。『いくせいかい診療所』は、利用者が受診しやすい診療所を目指します。まだスペース的に小さく、大きな機器も入れていませんが、地域の他の医療機関とも連携しながら、また皆様方の応援をいただきながら、少しずつ発展していくことを願っています」と挨拶した。

続けて、同診療所の秋野院長が「利用者の皆様が元気に健康に過ごしていくためのお手伝いをするという理事長や職員の皆様の思いに共感し、『いくせいかい診療所』で働かせていただくことになりました。利用者の皆さんの健康を考えていくことは、保護者や職員の皆さんの健康も一緒に考えていくことになると思います。みんなで元気に過ごしていけたらと思います。これからどうぞよろしくお願い申し上げます」と決意を披歴した。来賓あいさつでは、親の会の服部会長が「法人の事業所を利用する本人はもとより、私たち家族にとっても受診しやすい病院が増えたということで大きな期待を寄せています。知的障害や発達障害がある人は、自分の不調を訴えることが苦手な人が多く、大きな病気を見落としてしまうこともあります。この診療所が障害のある人やその家族にとって、また地域に根差した診療所として発展していくよう、よろしくお願いします」と祝辞を述べた。その後、診療所前でテープカットが行われ、開所となった。

利用者、職員が「受診しやすい」ことが特徴として開所した「いくせいかい診療所」。外来についても柔軟に対応するが、当面は法人利用者及び家族、職員が対象で、利用者、職員の健康課題の早期発見、健康維持・増進に繋がることが期待される。なお、場所は「育成会会館」3階で、診療科目は内科、月曜から金曜(10-12時/14時-18時)の診療となっている。

(写真上は開所式で挨拶をする小松理事長、下はテープカットを行う小松理事長(真ん中)、秋野院長(右)、服部会長(左))