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2020年01月23日 その他

『まごころ製品』大規模販売会に育成会も出店/自主製品など販売で利用者の働く意欲も向上

第7回福岡県「まごころ製品」大規模販売会が1月15日から19日まで福岡三越(福岡市中央区)で開催され、今回はじめて育成会から八幡西障害者地域活動センターが出店した(写真)。

福岡県では、障がいのある人が心を込めてつくる製品や提供するサービスを「まごころ製品」と名付け、その販売拡大に取り組むことにより、障がいのある人の収入向上と自立を支援するため2014年から大規模販売会を開催しており、今回は期間中、県内57の障がい者施設等から1300種類、6万点を超える商品が販売された。

同活動センターでは、福岡三越で商品を展示販売するということで高い品質が求められるなか、昨年8月から品目の選定や販売の仕方、食品表示、保険関係の申請のほか、説明会や打ち合わせへの参加など準備を進めてきた。準備した商品は自然栽培で育てた野菜と、「はたらく生活介護」での木工製品など。開催期間中はかぶやレモンなどの野菜、イヤリング等の木工製品などが展示販売され、会場を訪れた利用者は、展示されている自分たちが作った野菜を見て感動の声を上げていた。それは、野菜が安売りされず、適正価格で店頭に置かれ、チャリティー商品の扱いではなく、一般の流通している野菜と同様の扱いをされていたことなどが嬉しかったようである。また、この福岡三越の訪問は単なる外出活動ではなく、生産者として消費者がどのような表情で野菜を買い求めてくれているのか、他の福祉サービス事業所がどのような製品をつくっているのかを視察し学ぶ機会にもなった。なお、期間中、263の商品が売れた。

はじめての出店となった大規模販売会。今回の経験は、利用者の「はたらく意欲」に大きく貢献したと考えられ、利用者からは「来年も出店したい」との声も上がっていた。同活動センターでは、今回の経験を活かし次回に向け、利用者の「はたらく」に向き合っていくとしている。(写真上は、右は自分たちが作った野菜を見て感動の声を上げる利用者ら、下は展示販売されたイヤリング等の木工製品など)