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2019年11月27日 その他

「インクル若松」/晴れやかに竣工式を開催/関係者ら約40人が完成を祝福

市立施設の譲渡に伴う再整備事業の第6号となる「インクル若松」(旧若松工芸舎)がこの10月末に完成し、11月22日に竣工式が行われた。式典には行政、議会、学校、地域関係者、親の会役員、関係企業など約40人が参加し完成を祝った。

式典では冒頭、小松啓子理事長が「若松工芸舎は、若松区二島で事業を開始し38年の歴史を刻んできましたが、今回、ご縁があり、宮前というすばらしい場所で利用者、ご家族の思いを大切に施設再整備に取り組んできました。当法人では平成25年度から市指定管理施設再整備事業に取り組み、平成28年度までの第一期では6施設で再整備を終えることができました。第一期再整備では、地域の福祉拠点として地域から愛され、信頼される施設づくりなど4つの基本方針を掲げ取り組みました。その結果、法人として事業機能の大幅な拡充を行うことができました。そして、平成30年度からは若松工芸舎をはじめとする、第二期再整備事業に取り組んでいますが、その基本方針は継続するとともに、利用者の現在と将来を見据え可能な限り機能の強化を図っています。インクル若松では、ハサップレベルのリユース食器洗浄環境の設置、安心安全なサポート体制の充実、最新設備の入浴サービスおよび利用者の健康管理を目指した生活介護のさらなる充実を図ります。また、地域交流および家族と職員のエネルギー充電の場としてのカフェも準備するなど、多くの皆様のお力添えでインクル若松を建設することができました。心から感謝申し上げます。12月からは、宮前の地でインクル若松として再出発いたしますが、変わらぬご指導、ご鞭撻、ご支援のほどよろしくお願いいたします」と挨拶した。

その後、渡辺修一・市議会保健福祉委員会副委員長、高松浩文・市保健福祉局長(大久伸治・障害者支援課長 代理)、古賀厚志・若松区長、吉田正彦・小石赤崎校区社会福祉協議会会長が祝辞を述べた。また、施設代表挨拶では、同事業所の利用者を代表し村田孝行さんが「きれいな、立派な建物で生活できるのは楽しみです。また、これからリユース食器洗浄という新しい作業をするので頑張ります。地域の方との交流もできたらと思います。12月から50名の仲間とインクル若松で楽しく毎日を送りたいと思います」と挨拶。また、家族を代表して菅恵美子さんが「一昨年、家族会の研修に小松理事長も参加され、そこで『皆さんの夢を、叶わない夢でも結構です、聞かせてください』とおっしゃいました。その私たちの途方もない夢を小松理事長は形にしてくれました。親が望む、子どもたちが楽しく、健やかに暮らせる施設がここにあります。このインクル若松で子どもたちが充実した時間を過ごせるよう望んでいます」と新しい建物に期待を寄せた。最後に小川誠治事業所長が新たなスタートを切るインクル若松への決意を披歴し閉会となった。

式典後には施設見学会が行われ、参加者は食器洗浄の作業場や入浴設備など各部屋を見学。同日午後には内覧会も行われ、洞海工芸舎家族会、地域関係者など約20人が参加した。なお、インクル若松は、この12月から新しい建物で事業を開始する。

(写真は上から、竣工式で挨拶をする小松理事長、利用者代表・村田さん、施設見学会で最新の入浴設備の説明を受ける参加者ら)