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NEW 2025年12月03日 研修

第4回「介護職員初任者研修」/人権問題や介護におけるコミュニケーションなど学ぶ

第4回「介護職員初任者研修」が11月29日、小倉南区の「育成会東部会館」で開催され、受講生9人が参加した。

この日は、長田雅行事業所長(インクル小倉北)が「高齢者をはじめとする人権問題」、的場美千代看護師(グループホーム支援センター中部)が「介護におけるコミュニケーション」「介護におけるチームのコミュニケーション」、村上知恵医師(いくせいかい診療所非常勤医師)が「障害の基礎理解」「障害の医学的側面、生活障害などの基礎知識」「家族の心理、かかわり支援の理解」について、それぞれ講義を行った。このなかで長田事業所長は、前半に日本国憲法の「基本的人権の尊重」や「国連憲章」「世界人権宣言」などについて説明。後半はグループワークを行い、受講生は事例を通し活発に意見交換した。的場看護師からは介護におけるコミュニケーションの意義や目的、役割などのほか、コミュニケーション技法の「共感」について自らの体験談も踏まえながら具体的な説明、専門用語の説明なども行われた。また、村上医師からは障害の概念とICFや障害者福祉の基本理念、身体・知的・精神・発達障害、難病などの説明が行われ、障害者ケアマネジメントの重要性や家族にも「障害の受容」が必要であることなども伝えられた。さらに、介護職に求められる家族への対応として、①家族の考えを明確につかんでおく、②利用者の背景として経済的、環境的、心理的側面の3点を理解する、③家族を支援チームの一員として考えていくことなども述べられた。受講生は回を重ねるごとに介護についての理解が深まっているようで、今回も資格取得に対する意欲の高さが感じられる講義となっていた。 なお、同研修は来年2月28日までのおおむね毎週土曜に講義、実技演習を内容として全15回実施される。(写真左はグループワークで意見交換を行う、右は村上医師の講義に熱心に聞き入る受講生)