スポーツ活動

2017年06月22日

「頑張ったよ!」、利用者に汗と笑顔

 12 施設・事業所から約120 人が参加/ 日ごろの練習成果を発揮

 「第55回北九州市障害者スポーツ大会」の陸上、フライングディスク競技が5月28 日、本城陸上競技場(八幡西区)で行われ、育成会の12 施設・事業所から約120人の利用者が参加。日ごろの練習成果を発揮した利用者は楽しく汗を流すとともに笑顔を見せていた。また、同14 日に実施された卓球、STT(視覚障害者が行う卓球)も合わせた全競技でのメダル獲得数は60 個を越えた。

北九州市障害者スポーツ大会

開会式で宣誓を行う選手代表

「やった!メダルを獲った」「家族が応援している前で1 位になって、うれしい」「頑張った。
自分の力を出すことができた」「練習の時より記録が伸びなかった。残念」「悔しかった」「来年は1位を目指す」。喜びや来年への意欲など、それぞれに競技後の感想を話す利用者。その表情は一様に充実感に満ちていた。

この日、抜けるような青空のもと、「第55 回北九州市障害者スポーツ大会」の陸上、フライングディスク競技が行われ、約520 人が参加し熱戦が繰り広げられた。同大会スローガンは「ひろげよう ふれあいの輪を」。障害のある人が競技を通してスポーツの楽しさを体験するとともに、市民の障害に対する理解を深め、障害者の社会参加の推進に寄与することを目的に開催された。

法人育成会も北九州市や市障害者スポーツ協会などをはじめたとした同大会の主催団体のひとつで、12 の施設・事業所から多くの利用者が参加。さらには個人などでも参加しており、それぞれの競技に出場した利用者は職員、家族らが応援する中、日ごろの練習成果を発揮していた。初めて参加する利用者がいたり、前回大会よりいい記録を出したい、メダルを獲りたいなど昨年に引き続き、意欲的に参加する利用者がいたり、さまざまな思いで今年の大会に臨んでいた。黒崎ジョブチャレンジのある利用者は100m走に参加、昨年よりいい記録を出すだけではなく、友人からのリベンジを受けて再戦することも目標にしていた。その友人とは一緒の組にならず再戦とはならなかったが、競技前にはしっかりウォーミングアップをし万全の準備で臨んだ結果、見事その組で3 位となり、銅メダルを獲得した。「やりました」と喜びの声を上げ、職員にメダルを見せる表情は達成感、充実感に溢れていた。

また、若松工芸舎では初めてのチャレンジとして、400m リレーに参加。出場する4 人の利用者が日中、同じ事業を利用し活動していないことから、なかなか全員での練習が難しかったが、「参加することを楽しもう」と本番に臨んだという。本番では、第1 走目の利用者が第2走目の利用者と一緒に走ってしまうなどのハプニングもあったが、バトンも落とさず完走することができた。結果は残念ながらメダル獲得とはならなかったが、競技後には「悔しい」と話す利用者の姿が見られ、来年に向けて意欲を燃やしていた。ほかにも「頑張ってメダルを獲る。写真、撮ってね」と職員に言い、張り切って競技に出場する姿や、来年はメダルを獲れるよう頑張ると意気込む姿、練習の甲斐がありメダルを獲得し喜ぶ姿などが見られ、それぞれに利用者は楽しみながら練習の成果を出していた。

その結果、陸上、フライングディスク競技と同14 日に実施された卓球、STT 競技を合わせた全競技での利用者のメダル獲得数は60個を越えていた。また、同大会はこの10月に愛媛県で開催される「第17回全国障害者スポーツ大会」の北九州市選手団の選手選考も兼ねており、育成会からは本城リサイクル工房の眞﨑一寛さんが400m走で、また日明リサイクル工房の白石晃造さんがボウリングで出場予定となっている。
多くの利用者が参加した同大会。利用者は楽しみながらもそれぞれの目標に向かい、力を出し切っていた。その表情は一様に輝いていた。

◇「第55 回北九州市障害者スポーツ大会」陸上、フライングディスク競技に参加する利用者 ◇

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